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「ひーりんぐマガジン」に連載中!!
ひーりんぐマガジン vol.24 連載記事 〜「集客と行動」
症状が緩和されてきても、予防のために来ていただく手はずを踏んでいない院は、そこで終わりだ。
結果をだしても来なくなる。
結果を出さなくても来なくなる。
僕は[予防]で来ていただく患者さんの必要性を思い知った。
つまり、その接骨院や各種治療院、サロンに定期的に通うことが、患者さんの生活の中に組み込まれている院は強いのだ。
「もうこなくていいですよ」と言ったって、来つづけてくださる。
患者さんに継続的なリピートを果たしていただくために、悠長なことは言っていられない。いつ来なくなるかわからないからだ。
毎日来て下さっている患者さんは、それが当たり前になった瞬間から来なくなる確率は、高くなる。
———朝日放送TV「ムーブ!」で、「接骨院の不正請求」がシリーズで放送され、朝日新聞にも「保険対象外も請求か」「保険不正請求、接骨院、手口巧妙に」と報道された。柔道整復師は打撲と捻挫しか保険請求できないのに、慢性疾患を偽って打撲、捻挫として不正請求しているというのだ———
今さら…という感じもするが、僕に相談してくる先生が年ごとに増えてきたので真剣にならざるをえない。
「実費で施療したいのですがやったことないので…」という質問などだ。
質問ならまだしも、悲痛に似た叫びなどもある。
「もう、不正はしたくない」…真剣を通り越し深刻だ。
柔道整復師だけの話ではない。
昨年度のリーマンブラザーズの破綻以降、揺るぎなかったアメリカ経済が音を立てて崩れ日本に過大な影響をあたえる。そして、気づくとフェーズ6まで上がってしまった新型インフルエンザの台頭。ヘンな事件の多発。テロの勃発。北朝鮮の威嚇…何かが狂ってきている。
こんなタイミングで生まれてきたということは、何か意味があるのではないだろうか?僕にもあなたにも。だから、目の前の患者さんの痛み、悩み、苦しみ、ストレスに対して全力で取り組む必要があるのだ。
僕は一心不乱に施術を繰り返してきた。
実費で120円をいただきながら集客し、人間関係をいかに築くか模索し、施術内容を患者さん自身にも理解いただき、笑いと涙の中で毎日200人来院する整体院をつくり上げることができた。
その数まで至った一つの理由は、「毎日患者さんのことを考えていた」ということだ。
一店舗で年商一億円突破したときにココロから気づいた。
[何を思って][何を考えて]いまそこにいるのか?
[何を思って][何を考えて]いま施術をしているのか?
そして、自宅で何を考えながら過ごしているのか?人間のたゆまない想念が、行動を起こす。そして行動が結果を生む。
ただし、想念と行動までが実は果てしなく遠い。初めの一歩を踏み出すまで、ものすごく勇気がいる。
しかし、あなたは行動しなければならない。
なぜなら、この時代があなたを選んだからだ。
施術をする〜治療をする〜ということ自体に莫大なエネルギーを必要とする。
その職業を選んだあなたは目の前の「変えてもらいたい」と言ってくる人を変えることができる。
だから、ココロの底から発する良心にのっとったインスピレーションをぜひ行動に移して欲しい。それが目の前の患者さんの役に立ったとき確信が生まれ、生活の中に組み込まれていく。
実は、それが何重にも重なり合った集客行動の根源的パワーになっていくのだ。